2007年5月23日掲載
- 1.
- 企業の「中長期ビジョン策定作業」が、複数進行中。営みの「底力×核力」を「編み出し→相乗させ→仕事化していく」未来計画は、難しい作業だけれど挑戦的だ。
- 2.
- 世界各国の「エコ行動認識」を探った。発見は---無責任に楽観的なのが米国、微妙にへそを曲げ合う欧州各国、実態は別として意気盛んな中国、といったところ。「認識など必要としない生き方をしてきている！」（ノルウェー）と、「わかっちゃいるけど、まだ実践できない段階」（ホンジュラス）の対比に考え込んだ。
- 3.
- 「リテール革新動向」調査も継続中。Trysumerが台頭する渦中で、「脱マスプロ」の実態がいよいよ大手を振りはじめた。失敗を怖れず実験してみせる国･アメリカは、その意味で元気なんだなあ。
- 4.
- 関連して、「デジタル･ダイニング」をコンセプトに据えた「メッセ企画」、「ミュージアム･メソッド」を下地にする「商業施設コンセプト提案」も実施。日本もそろそろ、既成破壊しつつ元気になって欲しい。
- 5.
- すこぶる楽しかったのが、「団塊女性の価値意識調査」。"終の棲"ならぬ「終の華」をと意気込む"お姉さま"たちは、「これからの10年こそ私たちの時代！」「新しいシニア･モデルを自分たちで手づくりする！」のだそうな。まさに快炎印というほかはなく---。
- 6.
- 「時代を引っ張る新語」も探訪。言うまでもなくCoolは下火。新登場はDeck（切れ味鋭いストレートパンチ、の意）。「It's google！（カッコイイ！）」が最先端。
- 7.
- 「ビズ研」は、「ブランド革新と宣伝戦略」「Web2.0時代のマーケティング」「広告企業のマーケ･シゴト」「BMW研究」「ハーレー研究」を連闘。
- 8.
- すべての作業の"原資"に位置づく「海外マーケティング動向調査」も着々。客が漕ぐバイクを発電装置につないで、室内電力を賄おうとするジム（カリフォルニア）は、「やってくれたなあ！」の感しきり。香港で生れた「電子タバコ（e-cigarette）」や「好みのドリンクを貯蔵して、いつでも飲める枕」なども含めて、時代とは、貪欲だ。
- 1.
- 女性のための情報紙「シティリビング」で、「私たちの"2007年問題"」を解論。一方で、やや元気粗相気味の"お父さん"たちを叱咤激励、返す刀で温かいご理解を団塊ジュニア読者に願い上げた。
- 2.
- 超長期連載中の「USAウォッチング」は、「ライフスタイル･センターは問いかける」と「？○！●バタイジング考現学」を拙書。後者が意味不明？ 紋切り型な"アド･バタイジング"は消えてなくなったというご報告。
- 3.
- 「潮流」の連載も6年目に。最新のトレンドは、「ポップ･アップ（神出鬼没）リテール」の動き。
- 4.
- 07年4月から、「どこへ向かうか、団塊世代」を連載開始。「"脱マスプロ"な人びと」「"居場所"を超える」「団塊女性は"粋なバアサン"主義」が、これまでのテーマ。
- 1.
- 熊谷で、「なぜ、時代を読むのか？」を90分。小生の60歳を区切りにと、畏友・時田芳文氏の労を介した100人の前で。1965年に日本で出会った"ガイコク問題"を手始めに40余年を回顧し、90年代に学び続けた"島の教え"までを織り込みながら、「自己決定できないからこそ、読み続けざるを得ない」とメッセージしたのだが。
- 2.
- 「すんぷ未来創造塾」で「"決定不能"の時代相」を120分。これも友人･甲賀雅章氏の招き。"人びとのオプト･イン"と"考え方産業社会"の相克具合を解いた（つもり）。
- 3.
- 某研究機関で「2011年をどう読むか」を180分。"集団イリュージョン"（ある風向きによる画一指向）の明日を探ったのだけれど、いやはや3時間とは、疲れた！
団塊女性の価値意識調査 こぼれ記
今回の調査で出会った団塊女性は、数十名。総じて、経験を味方にしなやかに歳を重ねてきた自負と生き方が明確。"エイジレスなチャーミング"が彼女たちのイメージだ。
- 1.
- 「老いはすべてにおいて3～5割引き！」と語ったAさん宅に伺うと、おもむろにBGMでビートルズを流して下さった。憧れの女性は、栗原はるみさんだとか。グリーンの美しいDKが印象的。
- 2.
- 10代の乙女のようにはにかみながら鋭く意見するBさんは、ウェブと絵文字メールをたくみに操る活字指向派。素敵な田舎暮らしになりますように。
- 3.
- Cさん宅で、美味しいお茶とお茶菓子だけでなく、お土産までご馳走になりました。ピンピンコロリが理想だそう。お仕事への勤勉さと優雅な趣味のギャップが素敵でした。
- 4.
- 「今でも40代後半の気分」のDさんは、時代小説（江戸時代）の小気味良さがお気に入り。"自律心を背景とした自然体"が、その心情。
- 5.
- 営業職に加えジャズシンガーもこなすEさん、さまざまな角度から滑らかに"生き方"を語ってくれました。インタビュアーの方がタジタジ---。経験知と好奇心旺盛さのバランスが妙！