2005年7月1日掲載
- 1.
- MITのマイケル・ジョロフ兄が来日。ひと晩、歌舞伎町をクルーズ。芋焼酎を飲りながら、世界各地で展開する「新世紀都市構想(NCC)」の考え方に聴き入る。不況下の日本では望めないプロジェクトなのかなあ。
- 2.
- しかし、と思い、北関東某市の知恵者に話を持ち込んだ。○○副大臣と面談することから、作業開始。夢は、いつでも追いかけていたい。
- 3.
- 「団塊ビズ・サロン」の仕込みに奔走中。団塊世代にターゲットを絞った新鮮ビズ・モデルを、大胆な異業種協働型で案出するのが狙い。音楽、メディア(ラジオ)、化粧品、印刷、不動産---の各企業から、賛意続々。思いを同じくする次世代ベンチャー企業も、巻き込みたい。遅くとも9月には始動させるつもり。
- 4.
- 「トレンド研究会」は、品川アトレを探検。JRの“個客囲い込み戦略”をつぶさに検分したのだが。NY通としては、そのコンセプト「ニューヨーク」がなんとも気になる。あの街は、複雑な価値軸の綾織り具合が魅力なのだ。だから、キレイ所をつまみ食いするだけでは、ねえ---。さて次回は、“伊勢丹な人びと”の顔色をうかがいに行く計画。
- 「USAウォッチング」は、05年時点での“アメリカン・ドリーム”についてまとめる。○は、超高額ブランド品を身にまとう赤ん坊(なんと、20万円もする乳母車がある)と、時代先取り型のビズに邁進する女性たち。×は、生活介助施設から追い出される高齢者と、主我(アイデンティティ)を喪失した若者たちだ。
- 1.
- 某企業の年次総会で、BMWを紐解いた。参考にすべきビズ文脈は“揺らがない”こと。「顧客すべてをBMWファンにする必要はない」(『BMW物語』から)という啖呵は、日本の多くの企業を想うとき、強烈に響く。
- 2.
- 「団塊世代の価値意識」について話す機会が重なった。私の視点は、「生(なま)」「構造的変化体験」「自由選択人種」の3つ。リタイヤ(旧来の“引退”認識)ではなく「リ・タイヤ」(新しいタイヤに履き替えて、颯爽と人生を先へ進めるニュアンス)もポイントだ。当事者なのだからと、勝手を言わせていただいている。
今月のキーワードは、
インセンティブ・コンプレックス
コンプレックスを誘引とした消費行動が顕著に。抑圧された感情をアグレッシブに浄化して、ハッピーへの“足がかり”なるか?
- 1.
- 「ロハス(=健康と環境を指向するライフスタイル)」が消費の新しいキーワードとして定着。日米ともに、成人人口の約3割を占める。その特徴は、次のとおりだ。
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- (1)価値観を同じくする企業の商品・サービスを購入。
(2)同じ機能をもつなら、2割高くても環境に配慮したものを選択。
(3)新機軸の商品を好んで試す。
(4)知的裕福層に多い。 - 3.
- デートスポットで、アンチエイジングが人気。医師が健康管理するスパや、カップルで利用できるエステ施設、K-1ジムなど。お一人5時間15万1000円の会員制スパも!
- 4.
- ここ数年、流行のきらきらファッション。とくに今年は足元重装備。ストッキングのレイヤードや、ラメ入りエアーストッキング、アンクレットは当たり前。今年の売れ筋は、トゥ・リングだ。カット・ストーンをちりばめたものは、L.Aセレブのお気に入りだとか。
- 5.
- 米国の若者は、クルマの足回りを強化。「レンタ・ホイール」を利用して「車輪だけでも個性を」と主張する。“足元”を見られることに対する自意識過剰&“地に足つけた”生き方への疑問?