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2006年1月6日掲載

Project
1.
自分たち当事者の生きかたは自分で決める! と発意した「団塊総研」。手始めの作業『団塊気分の基礎調査』は、30年来の畏友・橘川幸夫氏の手をわずらわせてオンブックから鋭意刊行。拙稿の「男と女の10分類」は、総称・団塊世代を一刀十断したルンルン・リポート。とにかく我ら、他人様から一把ひとからげされる理由はない!
2.
関連する「団塊ビズ・サロン」もスムーズ展開中。自動車、通信、音楽、放送、化粧品、電子、広告の各企業が馳せ参じて、05年度末までに基本的なスタンスをすり合わせる計画。どんな異業種協働プロジェクトを生み出せるか、虎視眈々楽しみだぁ。
3.
大手自動車メーカーの依頼で、グローバル企業のスローガンを分析。興味深かったのは二社。かたやVolvoは「for life」と一見そっけないが、実はびっくりの深慮遠謀。年間生産わずか80万台の企業が。うーむ。こなたJ&Jは、手前勝手に一喜一憂するようなスローガンは不要! と啖呵姿勢。消費者の目を信頼する、と自信顕わ。
4.
金融企業の新店舗計画に関与。ゼニには終生縁なき身なのに---。「アトラクト経済」を視野に、「参加→発見→興奮→動機付け」のミュージアム手法をコンセプト提案。
5.
トレンド研究会」は、東芝EMIのスタジオ見学で音楽産業の明日を論じ、碧眼日本人エルキンズ氏の「ラスベガス報告(アド・ウィーク・クリエーティブセミナー)」に聞き入った後、「05年の欧米マーケティング動向総括」で締めくくった。
article
1.
USAウォッチング」は季刊連載5年目。06年頭の新稿は、「リ・テールへ回帰する店」がタイトル。ちなみにリ・テールとは、「意味や価値を何回も切り刻む」が原意。完成させない店や個客満足を商う店など、最新事例を分析。
2.
潮流」は月刊連載6年目。年間36に及ぶミニ・コラム綴りに、息が抜けない。
lecture
1.
静岡市「地域シゴトの学校」で、「発想法」を2回連闘。この市民大学は、地元の功者・甲賀氏がプロデュースする類いまれな地域ワークショップだ。なんと十数年続いている!
2.
コ・プレナーの時代」(名古屋)、「マーケティング・トレンドを読み解く」(兵庫)、「高齢社会のビジネストレンド」(岡山)と、05年末は遠征豊富。
3.
団塊気分の基礎調査」報告会(東京)は、参加者少数だったけれど議論はことのほか盛会。
4.
埼玉県深谷市では、「伝統的建造物保存と地域づくり」セミナーで、欧米事例から"意味"を引き出した。このプロデュースは、親友の時田芳文氏。
ConcepTrend

今月のキーワードは、
特定派数型啓蒙マーケ
世の中は傍流が潮流。分衆・微衆化した消費者への不特定多数型マーケは、限界に達して久しい。特定「派数」型啓蒙マーケで、新しいライフスタイル+個客創造へ。

1.
新橋で、女性の「おひとりさま」客を歓迎する飲食店が増加。ハード・リピーターはセルフ・カウンセリングの場として利用しているとか。
2.
米国発ジムの新業態「J-サーキット」が急成長している。ターゲットはこれまで運動をしてこなかった女性で、30分にまとめたサーキット・トレーニングが特徴だ。設備の簡略化を徹底し、低額利用料を実現。捨てる"加味"あれば、拾う大神あり。
3.
メガネ男子」がモテ顔の新基準に。コミックを皮切りにロックバンドやお笑い芸人などが、メガネ男子の人気を牽引。オシャレなメガネ男子が増殖中だ。
4.
サンプリング・ビジネスの興隆がめざましい。試供品提供サイトや化粧品試用スポット、ケータイを利用した自動販売機での取り組みなど。ネット広告の影響により、ターゲティングが特定派数型にシフト、マーケティングの効率化が加速している。
5.
富裕層に特化した雑誌「フユーマガジン」が続々登場。経験が乏しいニューリッチの顕示的消費を下支えする。特定派数の消費者と企業の間で、啓蒙をキーワードとするマーケティング活動が多彩化し、ライフスタイルの格差も拡大する進運は明白。

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